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ブローバック!その8 Type-X後編 [モデルガン]

Type-Xの最大の特徴はその外観。
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どう見てもダミーカート。

左は一緒に送られてきたCPタイプ、穴が開いてます。
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よく磨き上げてますねー。

本当はダミーカートじゃない?とか実弾だろ?と思われちゃ困るので分解してみましょう。
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ケツにネジがあります。

外します。
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ここに平玉化したキャップ火薬を収めます。

で、奥にまたネジが。
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外すと
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これがピストンに相当します。

で、弾頭が外せます。
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構造分るかな?
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パーツ点数は4点です。

ピストンに相当する棒と弾丸がネジで繋がってます。
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チェンバー(薬室)にはフロントファイヤリングピンはありません、弾丸部分が引っ込んで火薬を発火させます。
いつものようにカートリッジ内で作用反作用が起こります、が、弾丸部分はある程度のストロークを動ききったら止まります。
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念のため言っておきますが弾丸は発射されていません、てか出来ません、そう言う構造です。

で、このシステムの最大の弱点はカートリッジの全長がブローバック後に伸びてしまう事。
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これをなんとかすれば小林太三ですら成しえなかった究極のリアルブローバックカートリッジの完成なんですが・・・

最初のType-Xの動画でずいぶんもめたらしく、それでモデルガン業界に嫌気が差してルシファーさんは発火動画から手を引きました。

けど震災で再び立ち上がります。

それではルシファーさんの感情移入たっぷりの動画をどうぞ。

最後の合掌が気になります。

ルシファーさんは最後って言ってますが上記のようにこのカートリッジは未完なんです、絶対。
皆さん!ルシファーさんのトコに言って続けるようにとコメントを(笑)。

いつぞやの夕飯。
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そうめんばっかだな[たらーっ(汗)]
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ブローバック!その8 Type-X前編 [モデルガン]

そもそもリアルアクションを求められたモデルガンのブローバック。
実銃とはかけ離れた材質、実弾とはてんで比べ物にならない火薬量。そして法規制。
そんな中モデルガンメーカー各社は四苦八苦しながらモデルガンの設計をし、ブローバックの研究をしてきました。

モデルガンが下火になって久しいですが、それでも発火派は存在します、モデルガンは火薬を使って遊ぶおもちゃ。発火させてなんぼの物です。

弾が飛ばない事が大前提のモデルガンですが、やはりその雰囲気は味わいたい。
そこで登場するのがMGC製トリッキーカート(写真ありません)。企画だけだったか極少数だったか忘れましたがそんなのがあるんです。

オートマチック用でして、M9発売時にアナウンスされていました。どんな物かといいますと見た目はリアルなダミーカートなんですがチェンバー(薬室)に装填してトリガー(引き金)を引き、ハンマー(撃鉄)を落とします。
火薬は使いませんので手動にてスライドを操作し、カートリッジを排出させると弾丸部分が無く、ケース(薬莢)のみが出てくる、と言う物。
要は弾丸部分が引っ込んで薬莢部分に収まる仕組みです。

市場には出なかった気もしますが後年マルベリーフィールドがダミーカートシリーズで似たようなやつを作ったとか作らないとか。あくまでも火薬を使わない空撃ち用と記憶してます。

ですが、そんな物の存在をちっとも知らない男がリアルを求め立ち上がります(ちょい大げさ)。地獄の科学者ことlucifer7922さんです。
断っておきますがルシファーさんはガンマニアでもないしモデルガンファンでもありません、強いて言えば感傷派(だったよね)です。

モデルガン用ブローバックカートリッジは形こそリアルサイズになってきましたがどうしても先っぽに穴があります。
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フォローポイント(弾頭の1種)、ダムダム弾と言った方が有名かな?
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それと思えばそれはそれでリアルですが軍用はラウンドノーズと言ってツルンとした弾丸です。
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ラウンドノーズの弾丸にメタルジャケットを施しているのが一般的な軍用弾、フルメタルジャケット。

一般人が抱く鉄砲の弾のイメージは絶対こっちの「ツルン」タイプだと思います。
ルシファーさんが求めたリアルとはマガジン(弾装、字、合ってるか?)にカートリッジ(弾、でいいか)を詰めて銃本体に装着、スライドを引き発火。そこまでのプロセスに全てを注いだ、と思う。

もともとモデルガンは銃口からこっち(射手側)の世界なので大正解です。
そんな訳でType-Xが送られてきたので紹介したいと思います。

が、前フリだけでこんな長くなったので後半に続く。



ブローバック!その7 ピストンプッシュ [モデルガン]

だんだんめんどくさくなってきたシリーズ「ブローバック!」。今回もタナカとCMC、2社のブローバックカートリッジを一気に行っちゃいましょう。

まずはCMC。
プラグファイヤー、ピストンファイヤーと時を同じく(だったかな?)世に出たやたらめんどくさい構造のカートリッジ。
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持っていないのでイラストで。
で、このカートリッジ。トンプソンに採用されましたが作動はイマイチ。カートリッジの問題か銃本体か?
CMCはパーツフィッティングがタイトで有名だったので徹底的にすり合わせをすれば動いたのかなぁ・・・

これが原因か知りませんがミニ14に採用されたのは改良型。
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マルシンのプラグファイヤーの兄弟とも言える構造。
キャップ火薬2つを使うにもかかわらず、やっぱそんなに評判は良くなかった気がします。
これも本体に問題かも知れません。

CMC最後期の製品、M1カービン(ロータリーボルトタイプ)は結局プラグファイヤーカートリッジを使っていました。
たぶん六戸部さんつながりでしょう(笑)。

そんな六戸部さんが後年テコ入れしていたのがタナカ。まあ、設計が主ですが。
タナカのブローバックカートリッジはパラカート(何の略だったかなー)と呼ばれるABSと真鍮パーツの組み立て式から始まり結局フルメタルに落ち着く。
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メタルカートと呼ばれてますが、最近はプラ製カートは見かけません。

無駄にパーツ点数が多いのがタマにキズですが、5mmキャップ使用ってトコがある意味すばらしい。
前にも書きましたが5mmキャップの方が圧力が高くなります(何でかは知りません 笑)のでこのカートリッジはかなりの優れ物なんですがよーく見てください。

5mmCPHWと構造はほぼ一緒です。

ここで思い出して頂きたいのですがスピンジェットファイヤーもニューピストンファイヤーもCPHWと似たり寄ったりです。要はインナー(ピストン)にOリング付け、それをパッキンとしてるだけ。突き進めばみんな似たような形になるのは流体力学取り込んだ車のデザインと一緒か?。
それ故にプラグファイヤーカートリッジとマルイ式はキャップ火薬のキャップをパッキン代わりにしたアイデア物の構造です。

生き残ったシステムはCPHW系とニュープラグファイヤー。
プラグファイヤーは実用新案取れたんですがCPってどうだったっけかな?特許申請はしてたと思うが、その後どうなったっかは記憶無し(笑)。
だいたいCPはキャップピストンの略、Oリング使ってCPを騙っちゃダメだろ(笑)。

最初に特許取ったMGブローバックがそれだけすごかったって事なんでしょうかね。

いつぞやの夕飯。
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必殺のワンプレート。

ムネ肉ソテー。
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ブルーベリー黒酢ベースのソースです。



ブローバック!その6 スピンジェットファイヤー [モデルガン]

さあ!忘れたころにやってくる、読者置き去り企画の「ブローバック!」のお時間です。
本日はまたしても歴史の闇に消えた、コクサイ製ブローバックカートリッジのお話し。

各社いろんなネーミングのブローバックカートリッジを開発する中、マルシンに次いで作動性能が良かったのがコクサイのスピンジェットファイヤーカートリッジ(長い!)。
パーツ構成を見る限りCPHWとよく似てますがまだCPはこの世に出てませんでした。
マジマジ見るとCPHWよかニューピストンファイヤーにも見える、やっぱそーゆーメーカーです、ハドソン。

さて、実際かなりのパワーと安定性がありましたが銃本体が持なかったと聞きます。コンバットマガジン誌でくろがねゆうがガス抜き加工を披露してたっけなぁ。

そしてSJFカートの改良型、と言ってもぜんぜん構造がちがう新システム、PEピストン使用のカートも登場します。

SJFはブローニング380、PEカートはコルトポケットに採用。
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上がスピンジェット、下がPEピストンカート。

PEピストンは金属パーツにパッキンではなくパッキンそのものがピストンを兼ねる中々アイデア物のカート。
性能は良かったらしいですがいかんせん本体がポケットモデル、小型オートは動かすのが難しい。

後年スーパーウエポンシリーズ(って言うネーミングだったと思う)のM16に採用されたが世はエアソフトガン時代、6mmBBを飛ばしブローバックもするスーパーウエポンシリーズも歴史の中に消えて行き、コクサイも営業の幕を下ろす。

コクサイブランドは復活しましたがリボルバーしか再販していないのでこのカートリッジも歴史の闇へと消えました。

おまけでもう1つ、マルイカートリッジをちょこっと。
作るモデルガンシリーズを展開し、新型ブローバックカートリッジまで作ったマルイ、元々はプラモデル屋、主になんだったかな?忘れましたがいきなりオートマグ(ブローバックしません)からスタート、順調に品数を増やしてゆきました。

マルイカートリッジ。
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現物無し。

ちょうど中学くらいの時ですから基本プラモデルのこのシリーズはお手軽価格で助かりました。
で、こいつにも専用キャップ火薬があるのですがMGキャップとPFキャップは、まあ、使いまわしが出来ましたがこいつはモロ専用、キャップそのものがピストンなので他に使えません。

ブローバック性能はトップクラスですがマルイはモデルガンからエアーコッキング、そして電動ガンへと進化?していったので再販は無いでしょう。





本日は暑気払いでした。
去年は「ケータイから愛をこめて」ましたが、あれは結構忙しなく、今年は食べるのに専念しました。
タン塩。
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上カルビ&上ロース。
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&ししとう(笑)。

もちろんデザート。
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カスタードプリン味。

年々食べる量が減っていっているpnでした~。




ダブルアクションリボルバー [モデルガン]

先に断っておきますが、長くなりますよ(笑)。

それでは早速一昨日の正解を。
いじった所はここです。
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場所だけを言えばルシファーさん正解。

なぜここをいじったかと言うとダブルアクションリボルバーってーのはトリガーを引くとハンマーが上がりシリンダーが回ります。
ハンマーが落ちる前にシリンダーのチェンバーとハンマーの軸線が合っていないといけないのでシリンダーストップが定位置に留めます。

バラして説明しましょう。
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これがシリンダーストップ。
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トリガー&シリンダーハンド。
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これがハンド。別部品です。
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シリンダー。
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6個の穴がチェンバー。
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ここがシリンダーラチェット。
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ラチェットと噛み合うのがシリンダーハンド。
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縦長内でトリガーに連動して上下します。
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シリンダーストップが入る(と言うのも変だが)所。名前なんだったかなー。
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見えるかな?シリンダーストップがシリンダーをロックしているんですが・・・
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で、先に書きましたがトリガー引くとハンマー、シリンダーといろいろ連動して動きます。

最初シリンダーストップはシリンダーをロックしている状態からスタートです。
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都合によりシリンダーとハンマー外してます。

トリガーを引くとトリガー先端のツメがシリンダーストップのアゴを押し下げロックを解除し、同時にシリンダーハンドがラチェットを介してシリンダーを回し始めます。
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シリンダーストップは下がったままなのでシリンダーはアンロックのまま保たれ、トリガーを引き続けているのでシリンダーハンドも上昇を続けシリンダーを回転させます。
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シリンダーストップに注目。もうすぐトリガー先端のツメがアゴから外れます。

ハンマーが落ちる前にシリンダーストップは元の位置に戻りシリンダーをロック、そしてトリガーを引ききりハンマーが落ちる。
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うーん、ハンマーとシリンダーをやはり付けておくべきだったかな。
メカを見せたままだとうまく動かないんですよ、プラスチック故サポート(サイドプレートがその役目をしています)が無いとフレームが歪みます。
スプリングとか外して今度動画にしてみよう。

さあ、いよいよ理由です。
記事では噛み合わせが悪いと書きましたが正確には良すぎるんです。
トリガー先端のツメがシリンダーストップのアゴを押し下げシリンダーをフリーにする訳ですが、下げるのが遅くてもダメだし上がるのが遅くてもダメ。

シリンダーハンドを介して連動しているので下げるのが遅いとトリガー引けません。
逆に上がるのが遅いとシリンダーは回り続けてしまいます。

落札した絶版パーツは後者の症状だったのでトリガー先端のツメを短くして傾斜角を変え
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シリンダーストップのアゴも削り込み面取りしてタイミングを調整した
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が正解です。
文だけなら親知らずさんが微妙に正解。
細かい細工はたくやさんがほぼ正解、なんだけどアソコってどこなのかによってははずれです(笑)。

そんな訳で100%の正解者は無しで(笑)。

少しは理解してもらえたかなー?





息抜き [モデルガン]

さあ!定休日です。ここの所モデルガンいじくってないのでたまにゃーバラしましょうかね。
そんな訳でこのあいだヤフオクで絶版のパーツを落札したので取り付けましょう。

落札したパーツは旧CMCのスマイソン用のハンマーとトリガー。ワイドタイプなんです。

CMCからHWSに金型渡った時、なぜかこのパーツの金型は行方不明で現存するパーツは数少ない。
そんな訳で愛用のHWS製M19のドレスアップと参ります。

まずはトリガー。
交換前。
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グルーブ付きスタンダードトリガー。(違う名前だったような・・・)

交換後。
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グルーブ付き(入り、か)ワイドトリガー。

ハンマー。
交換前。
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セミワイドハンマー。

交換後。
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ワイドハンマー。

多分誰も付いて来ていないと思いますが進みます(笑)。

六戸部さんの設計はリアルで有名。このモデルもしっかりとS&Wのメカをコピーしてます。
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ですが微妙な寸法公差と材質の差で本物の様な耐久性やスムーズなアクションは望めません。
その壁を越えたのは結局コクサイだけです。

で、シリンダーストップとトリガーのかみ合わせが悪いので調整します。
調整前。
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調整後。
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どこをどうしたか分った方、何かプレゼントします(笑)。

早く専門用語の記事を書かないと・・・




ブローバック!その5 ピストンファイヤーカートリッジ [モデルガン]

さあ!読者置き去り企画(笑)のシリーズ[ブローバック!]のお時間です!

今回はハドソンのご紹介。

MGブローバックを凌駕すべく開発されたプラグファイヤーカットリッジ。
そしてPFCを追い越せと他の会社も独自のブローバックシステムを開発して行きます。
ある種特異なメーカー、ハドソンも開発に乗り出します。

ハドソンのブローバックシステム、その名はピストンファイヤーカートリッジ、略すとPFCとプラグファイヤーと一緒です。そーゆーメーカーなんです。
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上がサイドファイヤータイプ、下がセンターファイヤータイプ。
サイドファイヤータイプのカートリッジに穴が開いていますがここがガス抜きです。この穴が評判悪かった。

センターファイヤータイプはピストンの形状が主な変更点。
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構造はMGCのCPHWとほぼ一緒ですがハドソンはピストンにガス抜きの穴が開いてます。

CPカートはあくまでもカートリッジの中でピストンが傾くことによりガスと音を開放するに対し、ハドソンはこの穴からガスと音を逃がします。

見るからにセンターファイヤータイプはCPHWのパクリにしか見えませんので性能はきっといいと思いますが、いかんせんハドソン製品は評判悪く、まともにブローバックさせるには並々ならぬ努力が必要です。
ブローバックシステムの問題ではなく銃本体に問題がありすぎるのです。

特に感じているのは私感ですが亜鉛ダイキャストの成型圧が低い?脆いんです、なんとなく。
あと各部のクリアランス、狭すぎたり大きすぎたりでスムーズに動かない。

他の会社が出さない物をモデルアップしてくれるのはありがたかったのですが火薬を使って遊ぶのが大前提、動かないのではあっという間に部屋の飾りになります(笑)。

ハドソンの営業方針にも問題があって、たしか問屋に品物を買い取らせて返品を受け付けなかったらしい。
問屋さんにはすこぶる評判悪い会社だったそうです。

カートリッジは未知の可能性を秘めていましたがハドソンも今は無く、金型引き継いだCAWはCPに変更しているのでピストンファイヤーカートリッジは歴史の闇に消えて行く事でしょう。

いつぞやの夕飯。
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ベーコン入りキノコソテー。
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バター醤油さっ[わーい(嬉しい顔)]



ブローバック!その4 プラグファイヤーカートリッジ [モデルガン]

専門用語の記事、やっぱ不定期連載にして2~3個の関連パーツで説明しようと思ってるんですが、まずどのパーツの説明をすればいいのか?考え中です。

そんな訳でシリーズ「ブローバック!」も早4回目です、今回はある意味MGブローバックを超えたと言えるマルシンプラグファイヤーカートリッジのお話しです。


MGブローバックはキャップ火薬の登場で完成の域に達した。

音の大きさ、作動性、快調ブローバックだがどうしてもクリーニングをこまめにしないとその性能を維持できない。
デトネーター方式だとデトネーターに火薬カスが付着しだんだんオーバーサイズになってしまいます。
そうするとカートリッジがチェンバーに送り込まれず閉鎖不良になる、開放系最大の弱点。

そこで本体は汚れずパワーもあるカートリッジの開発を進めたのがマルシンである。MGブローバックに追いつけ追い越せで開発は進む。
カートリッジの中で撃発させパワーをブローバックに使い音だけ外に出す、そんな感じのカート作りだったと思います(あいまい)。

そして最初に登場したのがこれ。
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コマ状のプラグに紙火薬を詰め、発火させる。最初期のストレートブローバックのP38に採用されるもその数は限りなく少ない。と思った。

次に出たのがプラグに火薬を詰めるのは止めて真鍮カップ(後に樹脂カップ)を別パーツとして紙火薬を詰め発火させるタイプに変更。
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原型の完成です。初期のP38とハイパワーに採用。
プラグの穴が小さいのが特徴。

そしてプラグの穴を大きくして専用キャップ火薬を使用したのがショートリコイルのワルサーP38。
新型カート&ショートリコイルで一大センセーションを巻き起こす、マルシン渾身の1作。

プラグファイヤーの最大の特徴はキャップ火薬の向き。MGブローバックと違い後ろ向き(って言う表現でいーのか?)に詰めます。キャップそのものがガスシールを兼ねているので仕方ない。
話によるとプラグを省略したブローバックカートも試作されたらしいがキャップが持たなかったらしい。

ちなみに専用キャップ火薬の「プラグファイヤーキャップ」。東陽煙火製です。
カネコ製のMGキャップと比べると少しキャップの径が小さい。カート内で移動することを考慮されて作られています。

マルシンプラグファイヤーカートリッジ。
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上、サイドファイヤータイプ。
下、センターファイヤータイプ。

センターファイヤーになったニュープラグファイヤーカートリッジ(長い!)のプラグ、裏表がちゃんとあります。
穴に面取りがしてあるほうがフロントファイアリングピン側。表って事にします。
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面取りしてないほうがリアファイアリングピン側、内側、火薬側。ようするに裏。
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発火の圧力でキャップ底面に穴を開けるので穴にエッジが必要なわけです、ま、たいした効果は無さそうですが。


MGCに追いつけ追い越せで進んできたマルシン、もうMGCはありませんが結局CP-HWに一歩及ばず。
もう気持ち音がでかけりゃ言うこと無しなんですが構造上これ以上は無理なのかな。

前に書きましたがネジ部に問題がありますが、9mmと45サイズのカートはネジの切り方を逆にしてガス漏れを無くしました。

俺の中ではOリングとかに頼らずキャップをあくまでもパッキンとして使っているPFCの方がCPよか優れていると思います、あくまでも私感ですが。

そんな訳でプラグファイヤーカートリッジのブローバックシーンは、これまた前に記事にしたワルサーPPKでお茶をにごそう[たらーっ(汗)]


デザート。
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ハーゲンダッツクリーミー杏仁。

なぜか普通のアイスよかやわらかい。
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口に入れればふわっと広がる杏仁豆腐テイスト、うーん、美味い[わーい(嬉しい顔)]






ブローバック!その3 MGC [モデルガン]

さあ!やって来ましたシリーズ「ブローバック!」。専門用語の説明はとりあえず置いといて(置いといちゃダメだろう)今回は業界元トップのMGCのブローバックカートのご紹介。

MGCといえばMGブローバック、モデルガンブローバックの元祖。すべてはここから始まりました。
特許も取っていたんですが結構他社も平気で使っていた、裏ではちゃんと使用料払ってたのかな?

MGCのブローバックシステムはMGブローバックとCPシステムの2種。CPはキャップピストンの略。
MGブローバックのカートはその構造上空薬莢のようなスタイル、発火後のみを考えれば空薬莢スタイルの方がいいのだがフィーディングトラブルがたまに起こる。
パワーも絶妙で設計と設定が難しい(らしい)、そして手入れの問題。

マルシンの閉鎖系カート、プラグファイヤーカートリッジがほぼ完成の域に達していたのでそれを越えるMGC独自の閉鎖系カートの開発が進められ登場したのがCPシステム。最初はキャップ火薬の撃ちガラを使用してました。
後にOリング仕様のCP-HWへと変更される。

MGCブローバックカートリッジ。
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上から
デトネーター方式MGブローバック。
キャップ仕様CPブローバック。
CP-HWブローバック。

このほかにマルイ式のコピーのようなVP70専用のCPカートもありました。
それは持ってませんので写真無し(笑)。

そもそも閉鎖系開発のヒントはデトネーターの頭部をカートリッジに入れちまえ!って事らしい。
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上がデトネーター。もう使わないからさびてても気にしない(笑)。
下がCP-HWのピストン。使いまくってます。

閉鎖系カートの中ではピカイチの性能、音もデカイしパワーもある。完成されたシステムです。

が、セットが面倒です[たらーっ(汗)]

CPカートリッジの発火動画はなつかしのガバメントカスタムで。新しいの撮るのめんどくさい(笑)。




ブローバック対決はCPに軍配が上がると思いますがもうMGCは無く、カートシステムのみがKSC等で生き残っています。メーカーとして生き残ってるマルシンの勝ち、なんでしょうね。やっぱ。

閉鎖系は確かにパワフルですがもっと手軽にブローバックを楽しめればモデルガンファンも増えるかな?


デザート。
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ずんだ餅です。
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HOTCOOLさんごちそう様でした~[わーい(嬉しい顔)]








それでも俺は諦めない2 [モデルガン]

ルシファーさんの記事を読んだ親知らずさんのコメントを読んで気付きました。
ブローバックうんぬんの前に実銃とモデルガンの違いの説明をもっとしないといけないと。

前回の「それでも俺は諦めない」でも書いてますがモデルガンは造語で、そして弾は発射されません。

もう一度書きます。

モデルガンは弾は発射されません!

主材料はABS、亜鉛合金。金色で流通している物は主パーツを亜鉛合金で作ってあります。
黒はABS製モデルガン。ヘビーウエイト(HW)も一応プラスチックです、金属粉が混入されてるブタジレンかなんかだと思いましたがあいまいです。

銃刀法で違法とされている物は金属で作られ発射機能を有するものを指します。
要するに銃身が筒抜けでファイアリングピンがある事、でいいと思います。

で、法の対象はあくまでも金属製モデルガンのみに適応されていますのでプラスチック製モデルガンは規制対象外なのでバレルインサートが無くてもファイヤリングピンがあってもいいのですが自主規制により管理されています。

弾を撃ち出さない事が1番の特徴であります。鉄砲の形のおもちゃですが鉄砲としての機能を100%消し去らないと存在出来ない、それがモデルガンです。

その昔、モデルガンによる殺人件数が3件もあると言う理由で法規制されました。
その3件の内、改造事例は1件のみ、もう1件はモデルガンで殴った。もう1件は殺そうとして無改造のモデルガンと模造刀(日本刀だったかな?)を用意していた。

死亡事故は1件にもかかわらず殺人件数は3件になります、なぜか?
当局は紛らわしいんですよ、鉄砲のおもちゃが。だから無くしたい、それだけです。

けど現在を見てみて下さい、ありえないはずの実銃が巷にはびこってます、そして被害者も出ています。

仮におもちゃの鉄砲が危険な物としましょう、犯罪者が利用したとします。
そして規制されて無くなったとします。現に金属製モデルガンは壊滅状態ですが。

それで犯罪が無くなるのか?答えはNOです。

犯罪者はいかなる手段をもってしても凶器を手に入れます。それこそ違法行為で。
違法行為を行わなくてもそこらへんの大きい石でも、包丁でも、ガラスのでかい灰皿でも、なんでも使って犯罪を犯します。見渡せば危ない物なんてそこらじゅうに転がってます。

本当の凶器とは人の心の狂気です。やらなければならない事は道具を規制するのではなく、人の教育です。

話が逸れていますので戻しましょう。

改めて本物のブローバックの原理を。
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見づらいか[たらーっ(汗)]

まずトリガーを引くとハンマーが落ちます。①

ハンマーはファイアリングピンを介してカートリッジのプライマーをたたきます。②

プライマーが発火してパウダーに点火、爆発を起こします。③
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弾丸が発射され④

燃焼ガスが弾丸と空カートを押し離します、ここで作用反作用が起こる訳です。⑤
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空カートはブリーチを押しますがブリーチはスライドに内蔵されているのでスライドが動き、エキストラクターとエジェクターにより空カートがはじき出される。
弾丸とスライドの質量の差により弾丸が銃口から出た後に空カートがチェンバーから引き出されるので高圧ガスはエジェクションポートから吹き出ない。

かたやモデルガンはと言いますと。
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やっぱ見づらいか・・・

トリガーを引いてハンマーが落ちます。①

ハンマーはファイアリングプレートを介してカートリッジの底面をたたき、カートごと前進させます。②

前進したカートはバレルに固定されたデトネーターに当たり、内装された火薬が発火します。③
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このカートリッジの中で生まれた燃焼ガスによりデトネーターとカートが押し離され作用反作用が生まれます。④
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カートリッジはブリーチを押しますがブリーチはスライドに内蔵されているのでスライドが動き、エキストラクターとエジェクターによりカートリッジがはじき出される。

バレルに固定されているデトネーターとカートリッジの関係が分ったでしょうか?

ここで改めて
ショートリコイルオぺレテーテッド
ブローバック!その2
ブローバック!番外編
を読み返してもらえばブローバックがなんなのかがおぼろげながら分ってもらえると思うんだけど、どうかな?

どうなんだろうな[たらーっ(汗)]